上部頸椎と頭痛のメカニズム 1

上部頸椎の施術は症状を緩和することのみが目的ではありません。とはいえ上部頸椎の施術で神経系の働きや骨格のバランスが自然に整うと、結果的に体を苦しめる症状が改善に向かう例は沢山あります。ここでは上部頸椎の関節のアライメントの問題が頭痛を起こすメカニズムと、その場合どのような検査結果になるのかを紹介します。


1. 上部頸椎領域の神経、血管

 上部頸椎領域には頭部へ行き来する大切な血管や神経があります。その通り道が頭蓋骨(後頭骨)と環椎(第一頸椎)の間の関節の歪みで妨害されることも頭痛の原因になります。

 後頭骨と第一頸椎の歪みが直接影響を及ぼすのは、椎骨動脈、舌咽神経、迷走神経、副神経、下錐体静脈洞、内 頸静脈など。そして後頭部の筋肉や感覚を支配する大後頭神経。これらいずれの通り道に妨害が起きても頭部の内圧や、血管、神経に影響を及ぼし、頭痛を引き起こします。


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