本当はアジャストメントする機会は少ない

8月 12, 2017

本当はアジャストメントする機会は少ない

もしカイロプラクターが
真に椎骨サブラクセイションだけをアジャストメントするならば

殆どその機会はないかもしれません。

まずクライアントさんの状態が本当にサブラクセイション・パターンに陥り
そこから自力で抜け出す事が出来ないのかどうか
カイロプラクターの介入が必要かどうかを見極めるには

一度の来訪では不可能です。

何日か
何週間か
何ヶ月か
時には何年かその人を定期的に検査し

皮膚温度パターンや反射パターン、可動域制限などが一時的なもので無いか、そしてそれが変化が無いのかを確認しなければなりません。

そうして初めてクライアントさんのサブラクセイション・パターンは決定します。
サブラクセイションが確認されたら、やっとアジャストメントをするかの判断ができるのです。

だからクライアントさんには何度か検査だけに来てもらう必要があります。
これはクライアントさんにとってもとても根気のいるプロセスです。

カイロプラクターが検査の説明をしっかり行い
クライアントさんの理解と納得がないとなかなかできません。

もう一つ問題なのが
クライアントさんは最初サブラクセイションかどうかを知りたいわけでは無く
ご自身の不調を楽にしたいということです。

痛みやしびれ、体の違和感、頭痛やめまい、姿勢の悪さや体の冷えなどを
改善したいと思い
施術をしてもらえればそれらが改善できるだろうと考えている事です。

これはごく当たり前の事です。

しかしサブラクセイションのみを対象としたカイロプラクティックは
サブラクセイションがなければアジャストメントが出来ません。

説明と同意がしっかりなされていないと「治療もせずに何しに通ってるんだろう？」と不安がられます。

「カイロプラクティックは症状や表面的な不調に対して施術をするわけではない。しかしながらそれらの不調がもしかしたら神経伝達の問題にあるかもしれない。サブラクセイションという神経伝達の妨害を見つけ出しそれを取り除く。すると内なる自然の叡智が滞りなく体に働くようになり、不調が自らの力で回復していく可能性がある。」

「初回では検査して導き出されたデータが固定化されたものか、一時的なものかが判断できません。数日おきに検査をして、今日のデータが変化がないようであれば、サブラクセイションを起こしている椎骨を見つけていきます。」

「もしデータに変化があるようならば、あなたはサブラクセイションを起こしている可能性は低いでしょう。あなたの不調は他の理由で起きているかもしれません。」
というような事をクライアントさんが納得するかが大切です。

そうする事でクライアントさんは
「自分の体はずっと変わってなかったんだ。」と気づきを得てくれます。

真のサブラクセイションを決定する方法は不可能ではありません。
しかし現実でそれは行われているかというと疑問です。

僕もより慎重にサブラクセイションを決定しなければなりません。

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